UXライティングとは何か

UXライティングは、ユーザーがサービスを体験するために必要となるテキストを書くことです。たとえば、登録時のスタートガイド、利用の流れコンテンツ、タイトル、ボタン、画面上の説明文、エラーメッセージ、通知などのテキストがUXライティングの手法に則って書かれます。

海外では、多様なサービスがUXライティングの手法を戦略に組み込んでいます。たとえば、Amazon、Adobe、Airbnb、Apple、Google、Netflix、Lyftなどがその例です。

UXライティングを担うのは、UXライターの場合や、会社によってはエンジニアやプロダクトオーナー、マーケティング担当が役割を担う場合もあります。企業がUXライターの募集を行い始めた時期は比較的最近で、たとえば、Adobeでは2010年代後半に、300人以上いるデザインチームに最初のUXライターが加わったと公表されています。Spotifyでは、UXライターを、デザインチームの中で、ユーザー中心のコンテンツ戦略とマイクロコピーを書く位置付けと設定しています。どの部門の担当者が担うに関わらず、ユーザー体験を中心に置いているサービスにおいては、UXライティングを重視しています。

本ガイドで対象とする範囲

本ガイドでは、UXライティングの範囲を、ユーザーが実際にサービスそのものとの接点を持つところから開始すると定義します。ユーザーは、企業の営業活動や広報、広告、ブログ、SNS、記事などのマーケティング活動を通じてサービスを知り、実際に利用を開始します。そこから先がUXライティングの役割だととらえます。

本ガイドでは、ユーザーとのインターフェースとなる、タイトル、ボタン、ディスクリプション、ラベル、フォーム、通知、エラーメッセージといった箇所のテキストを中心に取り扱います。ユーザーが問題を解決し、自信を持って次のステップに進むことに焦点を当て、できるだけテキストをシンプルで明確に書くための手法を提供します。

本ガイドで対象としない範囲

感覚的なエモーショナルコピーはUXライティングの範囲外とします。たとえば「そうだ 京都、行こう」などのように、情緒的なコピーは取り扱いません。

目的

UXライティングの目的は、ユーザーに対して、サービスの意図を伝えることです。サービス上のテキストはユーザーの理解度や満足度に影響します。テキストは、ユーザーをゴールまで誘導し、トラブル時に解決まで導き、ユーザーに好きになってもらうために書きます。サービスには非常に多くのコンテンツがありますが、そのどれもが等しく重要です。

またUXライティングを戦略的に行うことによって、サービスの運営に関わるコスト削減を図る効果もあります。ユーザーが疑問に感じるボトルネックを解消し、不要な問い合わせを抑えることができます。