表記揺れとは

表記揺れは、同じ単語を書き表すときに、複数の表記をすることを意味します。例えば「ユーザー」と「ユーザ」、「3」と「三」、「振り込み」と「振込」などが表記揺れです。多くの場合、表記揺れは意図的ではなく、表記が誤って混在することで発生します。表記が混在することは「揺れる」と表現します。

表記揺れの種類

表記揺れには、英語・日本語の表記揺れ、カタカナの表記揺れ、数字の表記揺れ、全角・半角の表記揺れといったパターンがあります。どのようなパターンがあるかを理解することは、揺れを防ぐことにつながります。

英語・日本語の表記揺れ

外来語を書く際に、英語表記と日本語表記が混在してしまうことがあります。例えば「upwrite」と「アップライト」が混在するようなケースです。

upwriteは皆さんが文章を書く手助けをしたいと考えています。そのためアップライトでは今後も情報を発信していきます。

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カタカナ(外来語)の表記揺れ

外来語をカタカナで書く際に、表記が揺れてしまうことがあります。例えば「ユーザー」と「ユーザ」のようなケースです。カタカナは揺れが発生しやすいため、内閣告示の外来語の表記(1991年6月)などを参考にしながら、原稿の中で揺れが発生しないように配慮します。

彼女はスパゲティが茹で上がるのを待っていた。少しうとうとしていると、スパゲッティはアルデンテをとうに超えてしまった。

彼女はスパゲティが茹で上がるのを待っていた。少しうとうとしていると、スパゲティはアルデンテをとうに超えてしまった。

漢字・ひらがなの表記揺れ

単語を表記する際に、漢字の閉じる・ひらく(※1)が揺れることがあります。例えば「ご案内」と「御案内」のように、漢字とひらがなが混在するケースです。
(※1)閉じるとは漢字で書くこと、ひらくとはひらがなで書くことを意味します。

漢字とひらがなの表記は揃えますそろえることによって、読みやすく誤読がない文章を書くことができます。

漢字とひらがなの表記はそろえますそろえることによって、読みやすく誤読がない文章を書くことができます。

数字・漢数字の表記揺れ

数字を書く際に、アラビア数字と漢数字が混在してしまうことがあります。例えば「4人」と「四人」のようなケースです。新聞などでは、原則として、縦書きでは漢数字かアラビア数字を使用し、横書きではアラビア数字を使用することとなっています。このような方針を参考にしながら、アラビア数字か漢数字かを統一します。

1番目の田中さんは成功した。しかし二番目の山田さんは失敗した。

1番目の田中さんは成功した。しかし2番目の山田さんは失敗した。

全角・半角の表記揺れ

数字や記号を書く際に、全角と半角が混在してしまうことがあります。例えば「4」と「4」のようなケースです。

ページ目を開いてください。そしてページの2行目を見てください。

4ページ目を開いてください。そしてページの2行目を見てください。

送り仮名の表記揺れ

送り仮名を付ける際に、ひらがな部分の表記が揺れてしまうことがあります。例えば「申し込み」と「申込み」のようなケースです。送り仮名の付け方のルールは少し複雑です。なぜならパソコンやスマートフォンで「もうしこみ」を変換した際には、「申し込み」も「申込み」も「申込」も存在するためです。送り仮名の付け方には「本則」「例外」というメインのルールと、「許容」「慣用」という場合によって使用するルールがあります。「もうしこみ」は、「本則」に則ると「申し込み」と表記することができて、「慣用」に則ると「申込」と表記できる語句です。

内閣告示では、「本則」以外に、「例外」と「許容」が記載されており、その区分とは別に「通則7」で慣用に従って送り仮名を付けない語が定義されています。ここでは、分かりやすさを重視し、「通則7」を「慣用」と区分して記載しています。また、「申込」と記載するケースは、経済用語で後ろに「金」や「日」に関わる語がつく場合です。そのため正しくは「申込」単体での表記は成立せず、「申込金」や「申込日」という複合語において、「し」も「み」も省略した「申込」という表記が成り立ちます。

どのルールに則って送り仮名を表記するかは、媒体によって異なります。例えば新聞の場合には「許容」は使用せずに「慣用」を使用します。政府や法律の文章である公用文は「許容」のうち「通則6」と呼ばれる一部のルールは使用して、「慣用」を使用します。
詳細:「送り仮名を正しく付けるための原則」(https://upwrite.jp/blog/52)

表記揺れがないように配慮する

表記揺れとは何か、どういった種類があるのかを取り上げました。表記揺れがあることによって、読み手によって受け取りが変わったり、文章の意味を正しく理解できなかったりすることにつながります。文章内や会社内、製品内での表記を統一し、分かりやすい文章を目指しましょう。